【いじめ予防授業】文教大学付属 中学校3年生 対象
2024年11月13日、「ストップいじめ!ナビ弁護士チーム」の弁護士藤井、服部、佐藤、金田の4名で、文教大学付属中学校3年生全4クラスを対象にいじめ予防授業を行いました。
授業内容としては、中学1年・2年の時のおさらいをした上で、いじめの四層構造における観衆、傍観者の立場からできることは何なのか、中立な立場とはどういうものなのかをSNSに関する問題を事例として、グループで議論しながら考えていただきました。
加害者が作り出した空気に合わせて発言することに対し、生徒からは「いじめの便乗だ。」「いじめの助長になりかねない。」「いじめを加速させる。」といった発言をいただきました。自らの意見を色々な表現を用いながら主張できる賢い生徒たちだと感心するとともに、「いじめ」についての理解が深まっていることが良くわかりました。そして、いじめの四層構造を念頭に置いた具体的な対応策、例えば、「信頼できる人に相談する(通報)。」「話題を変え、意識をすり替える(スイッチャー)。」といった方法を出していただきました。
文教大学附属中学校
その後、いじめの事実に気づいた上での中立的な立場とは何なのかという難しい問を検討していただきました。
事例に出てきた生徒の発言が中立か否かという問いに対し、クラスで意見が別れ、お互いの意見を交換する形で授業を行いました。生徒の中には、「両者の意見を聞いて判断しなければ、中立ではない。」といった法律上の手続保障を理解していると思わせるような発言や、「中立とは、どちら側にもつかないことで、事例の生徒はどちら側にもつかないと言っているから中立だ。」といった弁護士のように、文言の意味を解釈し、事例分析をした発言をする生徒がいらっしゃいました。生徒それぞれが悩みながらも自分の言葉で表現をしてくださり、また、自分とは異なる考えを持った方の意見にもしっかりと耳を傾けていただけました。
今回の授業をとおし、いじめに対する向き合い方に何かしらの変化があったのであれば、嬉しく思います。
文教大学附属中学校 https://www.bunkyo.ac.jp/jsh/