Archive for the ‘いじめ関連情報’ Category

【情報発信】「コロナ以後」のいじめ・不登校などに関する要望と方策

2020-06-24

以下の発表資料のPDF版を用意しました。こちらからダウンロードください。
http://stopijime.org/npo/wp-content/uploads/2020/06/20200625stopijimenavi_release.pdf

「コロナ以後」のいじめ・不登校などに関する要望と方策

ストップいじめ!ナビ/2020年6月25日

 

新型コロナウィルス感染症(COVID−19)の世界的蔓延により、教育現場では数ヶ月近くの「休校」を余儀なくされました。その後、徐々に休校処置は解除され、学校生活が本格的にスタートしています。

この出来事によって生じる、いくつかの懸念があります。休校による学業不安は広く注目されますが、学校再開後の問題もあります。カリキュラムを消化するための過剰指導ストレス、衛生に気を使いすぎることによる心理的疲労、いじめや不登校などつらい状況を生み出す環境悪化などです。

そこでこの声明では、特に「いじめ・不登校」の観点について、いくつかの要望と方策についてまとめました。多くの方々と共有することで、議論の材料となればと思います。

 

【学校に行きづらい子どもたちへの配慮】

・不登校の子どもたちに、「再登校圧力」を高めないで

コロナ以前から不登校状態にある子どもにも、配慮が必要です。全国一斉に学校に行かない状態が続いてきたからこそ、学校再開はすべての子どもがリセットされた機会ととらえ、「これまで学校に行かなかった・行けなかった子どもたち」に登校刺激を行い、学校復帰を促す動きもあります。ただし、当事者には大きなストレスであり、心の傷を増やしてしまいかねません。不登校に関する対応や支援は、今回のコロナとは別の議論が必要となります。

 

・「不登校傾向」にある子どもたちにも配慮を

また特に、「仮面登校」や「隠れ不登校」と呼ばれる、文科省の定義する「不登校」に当てはまらない、「不登校傾向にある子ども」への配慮も必要です。学校再開後しばらくは、そのような子どもたちにとってはとてもエネルギーを使う期間でもあります。コロナ休校をきっかけに、自分の学校ストレスに気づく子どももいます。学校再開について話し合い、場合によっては大人から子どもに、学校を休むことを促すなど、無理をしすぎない、温かいまなざしで見守ることが大事です。

※「隠れ不登校」:日本財団による調査結果 https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/information/2018/20181212-6917.html

 

・長期休み明けに、不安のない気持ちで過ごせる環境を

以前より私たちは、「連休明けブルーにご用心」と、長期休み明けについて気を付けること・必要なことについてメッセージを配信してきました。連休明けの学校再開時は、子どものストレスが高まり、自殺件数も増加します。今回のコロナ禍では対応すべきことや論点は必ずしも同じものではありませんが、子どもたちのストレスや不安のための対応は、共通するものがあると想定しておくことが必要です。

※「連休明けブルーにご用心」:ストップいじめ!ナビ http://stopijime.jp/message.html

 

【“学校ストレス”を軽減させる対策】

・「遅れた勉強を取り戻す」を焦らないで

これまでに経験したことのない休校期間がゆえに、学校再開後、遅れた学びを取り戻そうとする動きが加速しています。ですが、教員や保護者が「勉強を取り戻す」ことで焦ること自体が、子どもにとってはストレスリスクとなり、授業の進捗から排除されてしまうケースも増えます。まずは状況を見極め、安心して生活できる場づくりに集中するなど、柔軟な対応をこころがけましょう。

 

・「感染症対策」は重要、でも「強要」しないよう注意して

学校再開後の感染症対策はとても重要です。しかし、保護者に対して細かな対応を求めたり、条件をクリアしないと指導されるといった、「過度な強要」と感じる事例も見受けられます。マスクの色や材質の指定、消毒液の持参や検温など、諸条件に当てはまらないと学校に来てはいけない、理不尽な指導を受けるといった事例も報告されています。教員にとっても、「全員の熱を測る」「放課後のたびに教員が全ての机を消毒する」などの過重労働も発生しています。科学的根拠と現実的なリソースとの折り合いをつける、「合理的な対処」の最善を考えていくことが重要です。

 

・コロナ対策で生まれるストレスの対応を

すでに、教室内では「フェイスシールド」や「座席机シールド」などで工夫をしながら授業が再開されています。試行錯誤を行うことに対しては理解できますが、「子どもの最善の利益」(子どもの権利条約)を考える視点が重要です。透明とはいえ、物理的に「境界」ができることへの心理的圧迫感、孤立感、視界の変化、シートの汚れなど、かえってストレスを生じる可能性もあります。加えて、今後、気温上昇による熱中症リスクなども生じます。一度取り組んだことを再検討し、無駄だと思うことをなくしていくことも必要なのではないでしょうか。

 

【いじめのリスク軽減のための対応】

・コロナ感染者への偏見をなくそう

コロナウィルスに感染した人に対する偏見や差別がすでに生じています。家族やその職場で感染者がいたというだけで、子どもたちが学校で避けられたり、いじられたりした事例がすでに報告されています。そのような状況を生まないようにするため、これまで以上に優先順位を上げて対応していくことが求められます。偏見や差別をしないためにも、科学的根拠に基づいた説明に加え、人道面へのケアが必要です。

 

・「菌」「ウィルス」など、感染症を模倣したいじめに、より一層の注意を

上記とも関連しますが、感染症のレトリックを模倣する行為は、対象となった子どもにスティグマを生じさせ、いじめを加速させるリスクがあります。既に相談窓口などでも、「コロナ」をもじったいじめが起こっていると報告がなされています。過去の震災などでも、その後に、いじりやいじめが増加している傾向にあったり、被災地の避難先でいじめにあったりする事例なども起こりました。対処として、コロナに関連した言葉遣いに気を付けること、メディアからの影響・誤解を解くこと、情報共有のためのコミュニケーションの時間を持つことなどが重要です。

※コロナ感染症に関する「社会的スティグマ」についての解説は、ユニセフ等が作成した資料を参考にしてください:「COVID-19に関する社会的スティグマの防止と対応のガイド」 https://www.unicef.or.jp/news/2020/0096.html

 

・学校内でストレス環境を作らないために

自粛対応などで、これまでコロナ禍における休校ストレスが注目されてきましたが、学校再開後は、学校内でストレス環境を作らないための対応策も重要です。特に、友達と会ったり遊んだりする機会が制限されてきた子どもたちにとっては、学校が再開されても、ソーシャルディスタンスで接近や会話ができないことなどが指摘されています。

また加えて、授業以外のイベントや運動機会の不足、教室以外の居場所の制限、休み時間の短縮、下校時に一緒に話しながら帰れない等、細かな制約が積み重なるなど、「コーピング手段」(コーピングとは、ストレスに対する対処法のこと)が失われることによって、ストレスを抱えたり解消したりする機会が奪われてしまう可能性もあります。

 

【コロナ禍だからこそ、学校の環境・ルール・制度を変えよう】

・コロナ対応による「新しいルール」に、合理的配慮を

感染症対応による分散登校やマスクやフェイスシールド、消毒作業、授業の取り組み方など、「新しい生活様式」が強調されていますが、「新しい生活様式」はあくまでトップダウンの提案の形であり、全ての人がそれに適応しなければならないというものではありません。重要なのは「合理的配慮」や「合理的対処」ができているか、常に点検し続ける体制です。

 

・コロナ災害だからこそ「校則見直し」を

これまでに運用されていた「校則や指導方法」をこの際に見直すことも必要です。例えばこれまで、「学校を休む場合、学校に直接、電話やメールをしてはならない」「休校届けを、登校する他の生徒に託し、担任に渡すこと」といった校則がありました。こうした対処はもともと、病時にあって非常に不合理なものでした。

マスクの色指定、制服の衣替えの時期指定、授業中に顔を仰いではならない、日焼け止めを持ってきてはならない、など、不合理な校則や理不尽な指導は、この時期だからこそより顕在化していきます。子どもだけでなく、教師の負担軽減などにもつなげるために、できることは多くあります。

 

・学校環境をよりよくする機会として

コロナ禍だからこそ、学校環境を安心・安全な空間に変えませんか。例えば、夏場の熱中症に備えて、飲み物の持参の許可。授業中の摂取の許可。学校に「飲み物コーナー」を設ける。授業終了後に水分補給タイムを設ける(あくまで一例)などです。これまでは、飲み物持参が許されないケースが多く、さらには今なお、「体育や部活中の水飲み禁止」などの事例も存在します。これらの対処を見直さなければ、集団的な熱中症を誘発することになってしまいます。

また、体育館での冷房設置率は3.2%にとどまっています。体育や部活を考えるならば、国・行政による思い切った予算措置、補助を促進することの政策課題に取り組まねばなりません。

 

・先生を増やす、学校以外の居場所を増やすための施策を

学校現場の教員の負担は以前から喫緊の課題でした。そしてコロナ禍における学校再開は、その状況をより顕在化させています。臨時教員だけでなく常勤教員を増やす、学校内外の居場所を増やす、既存の居場所の支援などの施策を推し進めるための予算措置が求められます。すみやかな対応促進のための議論が欠かせません。

 

◆作成:NPO法人ストップいじめ!ナビ
◆メッセージに関する問い合わせや取材依頼など https://stopijime.org/?page_id=231


【祝!再生回数1万回】「TED×Himi」の真下のスピーチ(2017年公開)

2020-06-09

理事の真下麻里子が2017年に「TED×Himi」に登壇した動画が、1万再生を超えました。
登壇した内容は、
「いじめを語るうえで向き合うべき大切なこと」。

まだまだ共有していきたい、いじめに関する基本となる考え方を提案しています。真下自身のライフストーリーも少し、語っています。
まだ、ご覧になっていただいていない方も、ぜひこれをきっかけにご視聴いただけますと幸いです。

****以下真下によるコメント****
登壇から3年ほど経ち、私自身の経験やそれに伴う視点はどんどん変わってきていますが、ここで話している想いはほとんど変わっていません。

まさに私の”核”を取り出してくれたトークだと思っています。

引き続き、少しずつ広くたくさんの方々にご視聴いただけたら嬉しく思います。
(真下麻里子)


【報道・パブリシティ】休校明けの子どもたちへの対応

2020-06-02

6月から、全国的に「学校再開」となっています。社会の大きな変化の中で、子どもたちの状況に対する心配も出てきているようです。
主に副代表の須永が、最近、いくつかのインタビューに答えていますので、ご紹介します。

■朝日新聞「EduA」(5.31)
https://news.yahoo.co.jp/…/bc41accbf6c18bae10272d8029eb5e6f…

■神奈川新聞(1面トップと社会面 5.31)
【新型コロナ】6月から学校再開、でも… 「子どもの声、受け止めて」
https://www.kanaloco.jp/article/entry-368567.html

学校再開、子どもの内面に目を向け「緩やかにスタートを」(会員限定記事 5.31・詳しいインタビュー)
https://www.kanaloco.jp/article/entry-368563.html

■時事通信(5.9)
学校再開後のいじめ自殺警戒 「コロナストレスも」―専門家
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050800703&g=soc

■週刊女性(5.17)
新型コロナ》学校再開で高まる「自殺リスク」子どもを不安から救う3つのキーワード
https://www.jprime.jp/articles/-/17883

(6月4日追記)
■テレビ朝日「報道ステーション」(6.3)
休校明けの子どもたちの不安…大人にできることは
https://news.tv-asahi.co.jp/news_so…/articles/000185437.html
(翌朝の「グット!モーニング」でも放送)

(6月5日追記)
■NHK静岡放送局「たっぷり静岡」(6.4)
休校明けの子どもたちの不安は(コメントを寄せました)
https://www4.nhk.or.jp/P1026/

 

* * *
子どもたちの影響に関しては、新型コロナウィルス感染症の「対策」や「学力の遅れ対策」に視点が集中しがちです。
それはそれで大事ですし、重点的に対応される必要がありますが、子どもたちにとっても未知の環境のなかで、いかに過ごしやすく、安心でき、学びやすい環境を作っていくかについても、重要なことと思います。
みなさまの参考になれば、幸いです。(須永)


【イベント延期】シンポジウム・スクールロイヤーの“いま”と“これから”

2020-03-23

【延期となりました】
諸事情を鑑み、延期とさせていただきました。ご了承くださいませ。また、開催の予定が立ちました際、お知らせいたします。


学校や自治体との関わりの中で活動する「スクールロイヤー」がいま、注目されています。
既に、学校現場に関わる弁護士の実践報告を交え、「スクール弁護士」のこの先を考えるイベントを開催します。みなさん、ご注目ください。

<スクールロイヤーの“いま”と“これから”>

文部科学省の発表によると、
2020年4月より、いじめや虐待対応のためにスクール弁護士が導入されます。
他方で、自治体レベルでは、教育現場における弁護士の活用について、
すでに、いじめや虐待に限らない様々な実践が積み重なっています。
そこで、スクール弁護士制度が導入されるこの時期に、
すでに教育現場で活動している弁護士からその実践(“いま”)をご報告いただき、
改めて教育現場における弁護士活用の可能性(“これから”)について議論を深めたいと思います。

【日時】
2020年4月26日(日)14~17時

【申し込み等】
入場無料/事前申し込み不要

【ファシリテーター】
平原 保 氏(元公立小学校校長・東京学芸大学非常勤講師)

【シンポジスト】
西 明夫 氏(予定、文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課課長補佐)
神内 聡 氏(弁護士、私立中・高等学校教員、教職大学院准教授、文京区スクールロイヤー)
石垣 正純 氏(弁護士、元私立中高等学校教頭、野田氏教育委員会アドバイザー・いじめ防止調査委員会委員、千葉県スクールロイヤー)
鬼沢 秀昌 氏(弁護士、文部科学省スクールロイヤー配置アドバイザー、江東区スクールロイヤー)
岡田 常志 氏(元弁護士・茅ヶ崎市教育委員会学校教育指導課主幹)

【総合司会】
平林 剛(弁護士、精神保健福祉士、小平市スクールソーシャルワーカー活用事業スーパーバイザー、小平市いじめ問題対策委員会委員)

【会場】
〒162-1320 東京都新宿区西新宿6-5-1
新宿アイランドタワー20階/モバフ内セミナールーム
http://moboff-shinjuku.jp/access/

(なお、コロナウィルス感染症に関連して、予防処置のためにやむを得ずイベント開催の変更等の可能性がありますことを、あらかじめご了承ください)

【主催】
NPO法人ストップいじめ!ナビ・スクールロイヤーチーム
弁護士法人ソーシャルワーカーズ

【お問い合わせ先】
弁護士法人ソーシャルワーカーズ
担当:平林
Mail:swrs@swrs.jp


【お知らせ】荻上チキ、11月中旬、さいたまで講演

2019-11-05

代表の荻上チキが11月中旬、さいたまで講演いたします。
実は関東でいじめについて一般向けにお話をするのはあまりない機会。
よろしければ、ぜひ、ご参加ください!

(以下、主催団体様からのおしらせです)
思春期のいじめについて考えてみませんか?
子どもを守るために知っておきたいデータと知識を学びます!(さいたま市大宮区)

客観的なデータをもとに、いじめについてのお話をうかがいます。講師に、評論家でNPO法人ストップいじめナビ代表理事の荻上チキ氏をお招きします。

日 時: 11月15日(金) 14:00~16:00
場 所: 大宮ソニックシティ906(大宮駅西口とほ5分)
定 員: 100名
参加費: 無 料
託 児: 有(託児料無料・組合員以外は300円・託児人数10名・1才以上未就学児) 子どもの同室 不可
申込方法: 応募フォーム・FAX・ハガキ(組織運営部宛)
申込締切: 11月10日(日)(必着)
問い合せ: 組織運営部
持ち物: 筆記用具、飲み物
その他: この企画はパルシステム共済連たすけあい活動助成金を使用し開催します。
※当落の結果は主催者から前日までに、全員にご連絡します。

【リンク】申し込みはパルシステム埼玉のウェブサイトまで


26日(土)・28日(月)荻上・須永、Eテレ出演のお知らせ

2019-10-25

代表・荻上、副代表・須永が、NHK「Eテレ」の番組にそれぞれ出演いたします。よろしかったらご覧ください。

***************************
《その1・荻上チキ》いじめをノックアウト!スペシャル(生放送)
https://www.nhk.or.jp/ijimezero/sp12/index.html

以前から、単発で連携させていただいている、「いじめをノックアウト!」のスペシャル 第12弾。
今回のテーマは「スクールカースト」で、荻上チキもスタジオにおじゃまし、一緒に考えます。

放送局:NHK Eテレ
放送日:2019年10月26日(土) 夜 20時00分~21時55分
出演:高橋みなみさん、荻上チキ ほか

 

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《その2・須永祐慈》ウワサの保護者会(再放送)
https://www4.nhk.or.jp/hogosya/

荻上も出演したことのある「ウワサの保護者会」。
「ホゴシャーズ」と言われる、保護者のみなさんを中心に、座談会形式で行われる番組。
今回は、「いじめ 相談してほしいけど…」。いじめの悩みを親に相談できなかったという10代の声に耳を傾けながら、親はどう向き合えばいいのか考えます。須永は、いじめや不登校の経験者として、NPOに関わるものとして出演しました。

放送局:NHK Eテレ(今回は先週回の再放送です)
放送日:2019年10月26日(土) お昼 12時30分~
出演:尾木直樹さん、高橋みなみさん、須永祐慈 ほか

 

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《その3・須永祐慈》「#ジューダイ」(生放送)
https://www4.nhk.or.jp/judai/

10代向けの番組にて、テーマの「校則」を考えます。
「下着は白限定」「整髪料使用禁止」など、いわゆるブラック校則もまだあるという。校則とどう付き合うのか?SexyZone佐藤勝利さんも出演予定とのこと。
須永は、荻上とともに「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」の発起人メンバー。今回は、問題校則(ブラック校則)に関するコメンテーターとして出演予定です。

放送局:NHK Eテレ(今回は先週回の再放送です)
放送日:2019年10月28日(月)夜 19時25分~
出演:ヒャダインさん、ぺえさん、佐藤勝利さん、須永祐慈 ほか

 

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また、2019年10月26日(土)付けの「朝日新聞」朝刊では、文部科学省の動きに関するニュースで、須永のコメントが掲載予定です(予定・地域によって掲載が変更になります)。

引き続き、いじめやそれらにまつわる問題に関して、取り組みを行ってまいります。ご注目いただければ幸いです。


【弁護士チーム】いじめ予防授業報告 文教大付属中学校

2019-10-16

◆◇◇◆

令和元年10月9日、「ストップいじめ!ナビ弁護士チーム」の弁護士松坂、西野、松岡、宮下、大田の5名で、いじめ予防授業を行いました。

今回の対象は、文教大付属中学校1年、2年の各5クラスでした。

中学1年生は「同調圧力事例」をもとにいじめの構造について、2年生は「助けた後事例」をもとに具体的な行動と「中立」の概念について考えました。

1年生は、DVD事例に引き続いて、本年度2回目の授業でした。そのため、記憶も新しく、法のいじめの定義についても覚えている生徒も多く、その上で新たにいじめの4層構造について理解を深めてくださったと思います。2年生も、中立の概念について、沢山の意見を出してくださり、見て見ないふりをして我関せずの態度をとることが真の中立ではないことをしっかり理解してくださったと思います。

ストップいじめナビ!弁護士チームは、これからも授業のほか、学校関係者への講演活動を行っていく予定です。

講演の実施に関しては、下記のアドレスからお問い合わせください。

講演などの各種依頼

【文教大付属中学校】
https://www.bunkyo.ac.jp/jsh/


【5刷決定】いじめを生む教室(PHP新書)荻上チキ著

2019-08-08

昨年、出版された代表理事荻上チキの著作、「いじめを生む教室」(PHP新書)が、版を重ね5刷りが決定しましたのでお知らせいたします。

引き続き、みなさまに拡げていただきつつ、いじめ問題の議論を進めていければ幸いです。

以下、荻上のツイッターより、コメントを紹介します。


【新刊その2】弁護士秘伝! 教師にもできるいじめ予防授業 発売!

2019-03-29

【この春の新刊!第2弾 新学期から「いじめ授業」をどうするか考えている先生方に】

弁護士秘伝!
教師もできるいじめ予防授業

著者:真下麻里子(ストップいじめ!ナビ理事・弁護士)
版元:教育開発研究所
定価:2,000円+税

 

◆「いじめ予防授業」どうしたらいいの? という教職員に 「弁護士秘伝!」です◆

理事の真下麻里子の初の単著が出版!!
「いじめ予防授業」を展開している、弁護士チームで当団体理事の真下麻里子が「いじめ予防授業」のノウハウを詰め込んだ本を出版しました。

これまで、弁護士チームでは「いじめ予防授業」を都内を中心に実施しており、その実績も5年ほどたちます。
いじめ予防授業の中身は、「いじめはダメ!」「こんなにやばいぞ!」と上から脅したり押し付けるのではなく、「いじめってそもそも何?」「なぜいじめはいけない、といわれているの?」「法律で考えると?」「あなたはどう思う?」といった、子ども・生徒たちに「考える」ことや「より具体的に動く方法」を促進するためのヒントを投げかけいく授業になっています。

これらの授業内容は、実は「完全オリジナル」。授業の構成案は、真下麻里子が中心になって作り上げてきました。
しかも、第1回のいじめとはなにかを考える「入口」から、第4回の具体的に「いじめを止める方法」を考えるまで、4つのパートを、具体的に本書で披露しています。

さらに、「いじめ防止対策推進法」に縛られるのではなく「先生自らが活用」したり、日常で法律をうまく使うことで、課題や問題を解決するヒントを収めた「活用例」も紹介しています。

本書も、「スクールロイヤーにできること」と同様、具体的にかつ読みやすい文章にしました。

日々、いじめや日常の人間関係のトラブルを解決したい、学校や教室の空気を変えていきたい! と思っている先生方に応援のメッセージを込めて。本書を学校現場などで「使いこなして」いただければと思います。

そして……本書の「付録」として、本を手に取っていただいた方へ、授業で配布していただける資料が「ダウンロード」していただけます。ぜひ、いじめ予防授業の資料もご活用ください!

 

★荻上チキ推薦!★

「授業づくりのプロ」の皆様へ。
「法律のプロ」とコラボしませんか?
ストップいじめ。そのためにできることが、ここにあります。

 

【書籍販売サイト】

 

【もくじ】

第1章 いじめ予防授業
◆いじめ予防授業とは
1 いじめ予防授業ができるまで
(1) はじめに/(2) 私が「いじめ予防授業」を作ったきっかけ/(3) 教育学部で学んだこと/(4) 「弁護士らしい授業」とは?/(5) いじめをやってはいけない理由/(6) 「ダメ」ばかりではダメ

2 いじめ予防授業の目的や使い方
(1) 授業の目的/(2) 「いじめ予防授業」の使い方の例

◆いじめ予防授業【実践編】
※下記の各授業実践について、授業の目標・進め方・実際の子どもたちの反応・解説のポイント・法律用語を使わない説明の仕方等を解説!
1 「いじめの定義」を学ぼう─「DVD事例」
2 「いじめの構造」を学ぼう─「合唱コンクール事例」
3 「中立」を考えてみよう─「助けた後事例」
4 模擬調停をやってみよう

第2章 「法」の積極的な活用例
1 はじめに
2 いじめ防止法の見方を変えてみる
3 「護身術」は専門職の基本
4 トラブルから身を守るための「習慣」
(1) 弁護士が教わる護身術
(2) 教員の場合
5 いじめ防止法を活用してみる
(1) いじめ防止法制定経緯から見る重要条文
(2) 定義と報告義務
(3) 22条組織と情報共有体制
(4) 基本方針は“みんな”を守る
(5) 重大事態

【資料編】
・いじめ予防授業配布資料
・いじめ防止対策推進法 全文

 

【はじめにより(抜粋)】

私はこれまで、NPO法人ストップいじめ!ナビの弁護士として、さまざまな学校でいじめに関する授業や講演などを行ってきました。

その活動を通して思うのは、一見複雑に見えるような学校内の問題も、法的視点を入れることですっきりと整理されるということです。法的視点を用いた交通整理により、教員の方々をはじめとする関係者の心理的・時間的負担を減らし、学校をより風通しのよいものにできると感じています。

一般に、法は「誰かを規制するもの、縛るもの」というイメージがありますが、それは法を一面的に捉えているにすぎません。本来法は、個人の尊厳を守るため、私たち一人ひとりが幸せに生きるために存在します。このことは、私たち法律家が最初に学ぶとても大切な視点です。ですから、そうした目的をもって作られた方を活用しない手はないのです。

~略~

特に日本のいじめは、仲間外れや無視・悪口などのコミュニケーション操作系のものが多いため、「どちらも悪い」とか「喧嘩両成敗」といったあいまいな結論にされがちです。道徳教育の学習指導要領では、「多面的・多角的な見方」をその評価の視点の一つとしていますが、こういった“結論をあいまいにすること”が多面的・多角的な見方ではけっしてないということにも注意が必要です。大人がしっかりとした軸をもってこの問題に向き合うことが、子どもたちから多面的・多角的な見方を引き出す環境を作るのです。

本書だけでいじめ問題の全てを網羅できるものでは決してありませんが、少しでも現場の教員の方々の“視点”を増やすことに貢献できれば、これほど嬉しいことはありません。

――真下麻里子


【新刊その1】スクールロイヤーにできること 発売!

2019-03-29

【この春の新刊!第1弾 ぜひ「春休みの一冊」に!!】

スクールロイヤーにできること
学校現場の悩みを法でサポート

編者:ストップいじめ!ナビ弁護士チーム
版元:日本評論社
定価:1,900円+税

 

◆学校関係者必見! スクールロイヤー活用ガイド◆

「ストップいじめ!ナビ弁護士チーム」初の書籍を出版!
最近、徐々に話題になっている「スクールロイヤー」制度。2018年度から文部科学省の事業としても配置され、これから学校現場に拡大されつつあります。
とはいっても、今までのイメージであった「教育委員会」や「学校」の単なる《顧問弁護士》とは違うのがこの制度。
学校で起こっているさまざまな問題・課題を、もっと日常に即した形で具体的に、解決するためのヒントがいっぱい詰まっています。
「法律に関する本」はやや難しいんじゃない? と思っておられるあなた! 本書の前半は特に「物語風」にわかりやすく解説しています。日常の、具体的なトラブルに少しでもお役に立てれば幸いです。

ぜひ、本書を学校現場などで「使いこなし」ていただき、よりよい学校空間になっていきますように……!!

★代表荻上チキ推薦!★

「学校には、校則という名の「オキテ」はあっても、法律という名の「ルール」がない!?
法律家から見た学校、弁護士が果たせる役割とは。
「スクールロイヤー」入門の決定版だ。

【書籍販売サイト】

【著者】弁護士チーム

真下麻里子、井桁大介、石田愛、小島秀一、足立悠、清水秀俊、西野優花、石垣正純、櫻井光政、飯野恵海、泉智之、片山敦朗、岡田常志、金子春菜、國松里美、松坂拓也

【もくじ】

第1章 スクールロイヤーがやってくる!

第2章 スクールロイヤーと学校法務
SL導入の段取り/学校の法的責任とは/学校経営に必要な個人情報保護/労務管理/外部者との契約交渉/保護者対応/ブラック部活・体罰/セクシャルハラスメント/ブラック校則・指導死/学校事故/少年事件/SNSトラブル/懲戒処分/不登校

第3章 スクールロイヤーといじめ対策
いじめ防止法とは/いじめ予防/いじめの初期対応/重大事態/SLと教育委員会

第4章 スクールロイヤーとこれから
――ナビの活動紹介

参考文献/執筆者一覧

 

【はじめにより(抜粋)】

本書は、日本初の教職員向けスクールロイヤーの取扱説明書です。
2018年4月、文科省がスクールロイヤーの試行を始めることを発表しました。8月には仙台市がスクールロイヤーを募集するとして話題になりました。実は大阪市では、大阪弁護士会と連携した独自のスクールロイヤー制度が2011年頃から始まり、試行錯誤を重ねて少しずつ実務に定着しつつあります。
~略~
もしかすると、本書をお読みになる方の中には「スクールロイヤーを導入すると、こんなに『ああしろ、こうしろ』と言われるのか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは大きな誤解です。「ああしろ、こうしろ」という不寛容な姿勢が現場をよくすることなどありません。少なくとも私たちの考えるスクールロイヤーはそうした存在ではありません。また、スクールロイヤーの存在によって現場の負担がかえって重くなるようなこともあってはなりません。そのしわ寄せが必ず子どもに行ってしまうからです。
私たちは、法を振りかざして義務ばかりを強調したいのでは決してありません。多くの現場の方々と共に「少ない負担で教育現場に法的な視点を導入する方法」を検討していきたいのです。そうした議論がスクールロイヤーを真に現場に役立つ存在にしていくのだと信じています。本書がそのきっかけになれば望外の喜びです。
本書を手に取る皆様に、スクールロイヤーの魅力が伝わることを願います。
――執筆者一同


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