〈呼びかけ〉連休明け・子どもたちのストレスケアを!
私たち「ストップいじめ!ナビ」は、夏休み明けのこの時期に、つらい気持ちを抱える子どもたちがいることを受け、「『連休明けブルー』対応のための提言・メッセージ」を発信しています。

新学期は、疲れます。お休みが終わり、また学校に行かなくてはいけないと考えるだけで、しんどくなったりもします。私たちはこれを、「連休明けブルー」と呼んでいます。
連休明けにブルーな気持ちになることは、珍しくありません。普段より疲れやすい、気分が落ち込みやすいとなるのは、おかしいことではありません。
大人は、連休明けブルーが当たり前に存在することを認めること。それぞれの子どもに合わせたスモールステップで新学期をスタートさせること。ストレスを過度に産む教育になっていないかを見直すことが必要です。
ストップいじめナビは、連休明けブルーへの対策として、以下のメッセージをお届けします。
子どものみなさんへ
- 伝えやすい人に気持ちを伝えてみませんか
- ちかくの人に言いづらい時は「電話やチャット」もあるよ
- メモや日記を書いてみよう
- あなたには「助けてもらえる権利(けんり)」がある
- 「上手に休む」「しっかり遊ぶ」

保護者のみなさんへ
- 連休明け前後の子どもに注意を
- 初日から無理に学校に通わせなくてもいい
- 休める場所を確保して、耳を傾けて
- 「PCOP(ピーコップ)」を参考に、対応を考えませんか
- 「第三者の相談先」と伝えることも大事

教員・学校に関わるみなさんへ
- 新学期に楽しい教室づくりを心がけよう
- 訴えがあったら、とにかく耳を傾け寄り添って
- 新学期前の様子を保護者と情報交換も
- 新学期から3日間は、特に注目して
- 学校の他の教職員と協力して
- 時に外部との連携も大事
- 「いじめ防止法」に基づいた取り組みを

行政の方々へ
- 文科大臣・こども政策担当大臣みずから、継続した情報発信を
- 連休明け・長期休み明けに対する具体的な調査分析・対策を
- 中・長期的な取り組みを進めてください

その他、さらに詳しい情報や資料は、こちら
「連休明けブルー」にご用心 子どもたちのストレスケアを!(本体リンク)
PDF版もあります。〈直接リンク〉
新学期開始後「あれ? いじめかな?」と思ったら
「家庭における「いじめ発⾒」チェックシート」の最新版(2025年7月)も公開しています。
(詳細案内:https://stopijime.org/?p=2095)
緊急事態! 死にたいほどつらい、という時の手当て
〈「つらい」時に使えるアイテム・心理的危機対応プラン「PCOP」〉を公開しています。
できる範囲で結構です。できる手当をしてみませんか。
上記の情報拡散にご協力ください
夏休み明けの自殺や不登校など、子どものおかれている課題については、2015年ぐらいから広く拡散されてきました。この頃からメディアの報道も続は続き、今年もまた継続されています。それらの発信には一定の啓発の意味はあるかもしれませんが、しかし、それらの情報だけでは、まだまだ課題が残っています。
特に保護者の方々には、子ども自身から突然「学校がしんどい」と訴えられた時、適切かつ最新情報につながりやすい状況になっていることが必要不可欠です。また子どもたちは常に世代が入れ替わるので、いま、初めて困難に直面する親子も少なくありません。ですから私たちは何より、一人ひとりの手で「常に情報が手に届きやすい環境・土壌」を作ることが重要だと考えています。
ぜひ、子どもたちや保護者の皆さん、また何をしたらいいだろうと考えている教職員の方々に向けて、この子どものしんどさに気づく入り口としてのコンテンツを広くご紹介いただければ幸いです。あなたの「小さなシェア」が、子どもたちのいのちを救うきっかけとなるかもしれません。あなたのできるアクションを私たちは望んでいます。


