【いじめ予防授業】豊島岡2年生
2025年5月21日、「ストップいじめ!ナビ弁護士チーム」の弁護士真下、北條、服部の3名で、豊島岡女子学園中学校2年生全6クラスを対象にいじめ予防授業を行いました。先日の1年生の実施に続いて、今回は2年生の実施です。
今回の事例は、合唱コンクールの朝練に毎回どうしても10分遅刻してしまう子が、だんだんとクラスの中で孤立していくお話です。中学校1年生の時は5人グループの事例を使用しましたが、今回はクラス規模の事例にスケールアップさせています。
このクラスの中には、遅刻してくるその子に対して、①悪口を言ったり、変なあだ名をつける子たち(加害者)、②それを見て大きな声で笑ったりする子たち(観衆)、③①・②の状況を把握してはいるけど、特に何もせず見ている子たちがいる子たち(傍観者)がいるのですが、もし自分たちが①〜③の立場だったら、それぞれどの時点で、どんなことができたのかを生徒の皆さんに考えてもらいました。
検討に際しては、あくまでも架空の事例という前提で議論してしまうと、せっかく授業で学んだことを実生活に生かすことが難しくなりますから、“合唱コンクール自体を廃止する”というような非現実的な方法ではなく、実際に自分たちができる現実的な方法を考えて欲しいと伝えています。
今回の授業を通じて、今後クラス内で何かトラブルが起きた時に、誰かを傷つけるという方法以外の方法で解決できるようになって欲しいなと思いますし、誰かが傷つけられている状況に気づいたら、自分にできることでいいので、何かその状況に対する否定的なアクションを起こせるようになって欲しいなと思います。
豊島岡女子学園中学校・高等学校 HP:https://www.toshimagaoka.ed.jp/