【いじめ予防授業】豊島岡女子学園中学校3年生対象

2023年6月7日、「ストップいじめ!ナビ弁護士チーム」の弁護士真下、北條、服部の3名で、豊島岡女子学園中学校3年生全6クラスを対象にいじめ予防授業を行いました。

授業内容としては、中学1年・2年の時のおさらいをした上で、いじめの四層構造における観衆、傍観者の立場からできることは何なのか、中立な立場とはどういうものなのかをグループで議論しながら考えてもらいました。

その場の空気に合わせるために加害者に同調してしまうことは、いじめの助長になりかねないことを再確認してもらった上で、初期段階の周りの言動が重大化を防ぐためには重要であることを伝え、具体的な対応案を生徒の皆さんに考えてもらいました。

また、いじめの事実に気づいた上での中立的な立場とは何なのかという難しい質問について、

  • いじめに気づいたとはいえ、当事者双方の話を全て正確に聞いたわけではないのだから、その段階で中立な立場をとることはできないと思う
  • いじめに気づいたのではあれば、第三者に報告することこそが中立的な立場であると思う
  • いじめに気づいたとはいえ、詳しい事情までは分からないのであるから、何もアクションをおこさず関与しないことも中立な立場と言えると思う

というように、皆さん悩みながら本当に一生懸命考えてくれました。

これで授業としては3回分を終え、残すところ来年の模擬調停のみです。
中1から中3まで段階的にいじめの問題について考えたことで、生徒さんそれぞれに何かしらの気づきや考えるきっかけを与えられれていれば嬉しい限りです。

そして今後高校生、大学生、社会人と成長していくなかで、どうしてもコミュニーケーショントラブルは避けられないですから、そういう時にこれまでの授業を少しでも思い出してくれればなと思います。

豊島岡女子学園中学校・高等学校 HP
https://www.toshimagaoka.ed.jp

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です